2025.06.11
夏イチゴ

岐阜県・ひるがの高原の夏イチゴ産地を視察しました。
標高の高い冷涼な気候を活かしたこの地域は、夏場でもイチゴの生産が可能な、全国でも貴重な産地のひとつです。
現地に立つと、まず感じるのは空気の涼しさ。
平地では厳しい暑さとなる時期でも、ひるがの高原では昼夜の寒暖差があり、イチゴにとって比較的安定した環境が保たれています。
夏イチゴは、冬春イチゴと比べて栽培の難易度が高く、気温管理、水管理、病害対策など、より繊細な対応が求められます。
その分、生産者の皆さんの手間と工夫が随所に感じられる産地でした。
畑では、実の付き方や色づき、草勢を一つひとつ確認。
数量を追うというよりも、「夏場に安定して使える品質をどう維持するか」という視点で栽培されているのが印象的でした。
ひるがの高原の夏イチゴは、夏でもケーキやデザートにイチゴを使いたい、という声に応える大切な存在です。
限られた環境の中で、産地と流通が連携しながら成り立っていることを、改めて実感しました。
これからも、こうした産地の努力や背景をしっかり理解したうえで、季節ごとのイチゴの価値を届けていきたいと思います。